*キャラクター設定と諸注意*
ヒカリ…17歳。普段は大人しくて優しい少女だが、デンジを心から愛してる為病んでしまっている。
デンジ…22歳。マイペースで無気力。ヒカリを妹のように可愛がる。ミカンが好き?
ミカン…20歳。元気で明るい少女。デンジに片想いしているがデンジはヒカリが好きだと思い込んでる
*少しですが血液描写ありなので、嫌だって方はUターン推奨です
*ミカンがなんか可愛そうな役回りなので、それは嫌って方もお奨めしません
*無意味な(笑)文字装飾(色変えだけですが)あるので、見てて面倒かもしれません(しかしほんの一部です)
*とりあえず、この話のヒカリのような真似はしないで下さい
*最終的にnice boat的ですが、その辺の描写あんまないので、それを楽しみにした方はすみません
以上のことを踏まえた上で、どうぞお楽しみ下さい
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可愛らしい音で
鳩時計がなる、鳴る、鳴る。
3時の針を指して。
あら、もうこんな時間なんだ。
じゃあ、
おやつ、
「食べようかな…」
‐過激派甘美闇世界‐
「♪〜〜♪〜」
冷蔵庫に入っていたバニラのアイスクリームを頬張る。
ひんやり甘くて美味しい。
明日は苺アイス買ってこようかな。
うん、そうしよう。
そうだ、明日はデンジさんを誘って二人で食べようかな。
だったら、何か手作りしたいなぁ。
そうだ、生クリームとかフレークとか買ってパフェみたいにしよう。
きっと、喜んでくれるわよね♪
これ食べたら何しようかな。
…続き、やろうかな。
でもちょっと疲れたし他のことしたいな。
ルルルルル…
あら、電話?
誰からかしら。
そっと、受話器を取った。
『もしもしヒカリちゃん?』
「…ミカン、さん?」
『うん!あのさ、今暇ー?』
「はい、大丈夫ですけど…なんです?」
『今ね、デンジ君の家に来てんだけど、暑いって言ってバテてんのー
ヒカリちゃん来ない?ヒカリちゃん来たら多分デンジ君も復活するわ!』
「…はい、行きます。ちょっと待ってて下さい」
『ほんと!?じゃあ待ってるわね!』
……何、あなたはデンジさんの家に行ってるの?
知ってるわ、あなたもデンジさんのこと好きなんだよね
でもね、あなたみたいな蛆虫がデンジさんに近付くと
デンジさんが汚れちゃうじゃない。
なんで近寄るのかなぁ?大人しくしていればいいのにねぇ?
「……けんな………っ!」
溶けかけのアイスをぐちゃぐちゃに掻きまわす。
カチャカチャ、カチャン、ガチャ、ぴちゃん。
液体状になったアイスを流しに捨てて、
アイスを入れてたガラス性の器をフローリングに投げつける。
ガシャン、と、粉々に、割れた。
破片が辺りに散らばり、キラリと太陽が反射して光る。
細かく砕けた欠片は、もう二度と元の形になれないということを
訴えているようだった。
あの女もこんな風に壊れてしまえばいいんだわ。
壊れてしまえば。
壊れてしまえば。
こわれてしまえば、いい。
壊れろ
壊れなさい
こ わ れ ろ
「…行かなきゃ」
デンジさんに会いに行かなきゃ。
いつまでもあの女と二人だけにさせていられないわ。
待っててね、デンジさん。
あたしが今すぐ、あなたのところに駆けつけてあげる。
「いらっしゃい、ヒカリ」
「えへ、お邪魔します、デンジさん」
爽やかな笑顔でデンジさんはあたしを迎えてくれた。
あの女はソファーに座って本を読んでいて
あたしのことを確認すると顔を上げて声をかけた
「こんにちはヒカリちゃん!ごめんね?いきなり電話して」
「いいえ、気にしないで下さい…でも、あんまりバテてる感じはしませんけど?」
「そりゃそうだろ、可愛いヒカリが来るとなったら、いつまでもだらけてる訳にはいかないからな!」
「そ、そんな…恥ずかしいですよ…」
とは言え、凄く嬉しい。
デンジさんは、あたしに会いたいと思ってくれたんですよね?
うふふ、それだけであたしは嬉しくって…気持ちが溢れ出してしまいそうです…
「あ、ヒカリちゃんも来たことだし、なんかゲームやんない?」
「えー俺はヒカリとお話すんの。お前一人でやってな」
「なによそれー!私もしかしてお邪魔虫ー?」
「そうそう。なぁヒカリ?」
「ヒカリちゃんはそんなこと思わないわよね?」
「え…は、はい…」
「ほぉーら、ヒカリちゃんは優しいわよ!デンジ君と違って!」
実際はざまあみろって思ってるけどね。
ふふ、デンジさんもあんたはお呼びじゃないのよ。
わかったら指咥えて愛し合うあたしとデンジさんを遠くから見てなさい?
滑稽だって笑ってあげる!
「ま、ヒカリがいいんなら俺はいいぞ。どうする?」
「じゃあ、ゲームしましょう。何するんです?」
「大富豪!」
「3人でかよ!金持ちか普通か貧乏とかやだぞ!?」
「じゃあ…神経衰弱!」
「この暑いのに何わざわざそんなたるいことすんの?ヒカリも嫌だよな?」
「あ…あたしは、何でもいいですよ?」
「やっさしぃー!じゃあ七並べね!配るよー!」
「神経衰弱じゃねーじゃん!」
この女に半強制的に遊びに付き合わされ、少し苛々したけど
楽しそうなデンジさんの横顔見るとやってよかったなって思う。
いつしか辺りが暗くなって、夕食もご馳走になった。
名残惜しいけれどそろそろ帰らなきゃいけない時に。
嫌だな。
もっと、デンジさんと一緒にいたいのに…
確かにお家は隣り同士だし、すぐ行けるけど。
でも、もっと一緒にいたいよ、デンジさん……
ちょっと、わがまま言ってみようかな…?
「んじゃ、私はそろそろ帰るね!ばいばい!」
「さようなら…」
「気をつけろよー。ヒカリもそろそろ出るか?」
「あ…もうちょっとだけ、いいですか?」
「いいぞいいぞ。どうせ隣だしな!」
一気にあたしの気分は明るくなった。
あの邪魔な女が消えたことはもちろんだけど、
デンジさん…あたしのわがままも聞いてくれて…優しいな
ああデンジさん…あたしはそんなあなたが大好きです。
凄く好きで、好きで好きで好きで好きで、もうたまらない。
「あ、のぅ、デンジさん…」
「ん?」
「明日、おやつ…一緒に食べましょう?」
「おやつ?……ははっ、ヒカリ可愛いな!いいぞ食べよう」
「じゃあ、3時にあたしのお家に来て下さい!パフェ作って待ってますから!」
「お、パフェか!苺パフェ頼むな?」
「任せて下さい!」
ああ嬉しい、明日デンジさんが家に来るんだ!
ふふふ…なんて幸福なんだろう、早く明日にならないかしら!
ちゃんと苺も買って、美味しくなるようにおまじないするの
隠し味も入れて、あたしのこと好きになってもらえるようにがんばるの。
「じゃあ、そろそろ帰りますね」
「うん、また明日な」
「はい!」
家に入って、鳩時計を見上げる。
8時15分。
とりあえず、器割っちゃったし明日デンジさん来るから一通り片さなきゃ。
あ、みんなにご飯あげなきゃ。
「エムリット…遅くなってごめんね、ご飯だよ」
「エンペルトもごめんね」
「みんな、いっぱい食べてね」
みんなはあたしを怒る気配もなく笑顔でご飯を食べた。
デンジさんとは少し違う、あたしの癒し。
エムリットが、食べるのを中断してちょっとあたしの顔を見上げてきた。
心配、してくれているのかしら…
「ありがと。大丈夫だよ」
安心したのか、にっこり笑ってまた食べ始めた。
ありがとう、あたしは大丈夫。
だって、明日もデンジさんと会えるもの…
明日早く起きて、準備しなくっちゃ!
苺のソースも買って来なきゃね。
みんな食べ終わったらぐっすり眠ってしまった。
さて、静かに片付けしなくちゃ。
もう、楽しみで自然に身体が動くわ!
「♪〜〜」
割った器を片付け、テーブルクロスを取りかえる。
お花の水も入れ替えて、綺麗にしなくちゃ。
なんだか、明日デンジさんが来ると思うとドキドキするなぁ。
早く、明日にならないかな…
いつしか、リビングで眠ってしまった。
鳩時計が7時を指して鳴る。
いつの間に、眠っちゃったんだ。
大体終わってるから、とりあえずご飯にしよう…
「みん…」
窓からふとデンジさんの家の方を見ると、デンジさんがあたしを見つけて手を振った。
あたしも満面の笑みで手を振り返す。
本当素敵だな、デンジさん
いつでもこうやって、あたしだけに笑顔を振り撒いて欲しい。
あの女や、他人には見せないで、あたしだけ。
独り占めしてしまいたい。
あなたを、あたしだけの…
デンジさん…だいすき
「おはようみんな、ご飯よっ」
ふと、ご飯をあげる途中だったのを思い出しみんなに呼び掛ける。
ご飯をやりながら思わず顔が綻んでしまった。
ああ、後約7時間でデンジさんがお家に来てくれるんだわ
楽しみすぎてクラクラしそう!
早く買い物も済ませてしまおう。
早く3時にならないかしら……
買い物も済ませ、早速準備を始める。
今、鳩時計は1時50分を指している。
後少し。少しで、デンジさんが来るんだ
デンジさんのリクエスト通り、美味しい苺パフェをご馳走するの
それと即席のチョコレートもおまけ。
そうそう、苺のアイスに隠し味を染み込ませなくちゃ。
包丁で自分の指を切り、血液をアイスの中に垂らしていく。
苺アイスの薄いピンクに、真っ赤な血液が点々と描かれていた。
よく混ぜて、綺麗なピンク色にしなきゃね。
うん、きれい、ほら、ぐるぐるまざってるよ。
これでとっても美味しい苺アイスになったね…
でもまだ足りないわ
苺ソースにも、血液を足さなきゃね?
いっぱいいっぱい、あたしのいちぶをあげなきゃ
あたしのいちぶで、かれのからだをけいせいするの。
あたしのけつえきで、血で、真っ赤な、血、赤い血で…
「…ふふ……うふふ…あははははは!!」
デンジさんの、身体にあたしの、血、液が…
血液が、血液、が…あたしの血液がデンジさん、を、形成し、て、
あたしの、いちぶが、デンジさんの一部に、なって、
ふふふ、あははは!なんて、愉快なきぶんなの!!
血だけじゃ足りないわ…
あたしは思いきり引き抜いた。
そして鋏で細かく細かくとても細かく切って、パラパラと溶かしたチョコレートに流した
髪の毛を。
一緒に血も少し足して、よく混ぜる。
これでチョコを冷やして、デンジさんに食べさせれば完璧ね。
「デンジさぁん…美味しい美味しいおやつが、あなたを待ってますよ…うふふ♪」
鳩時計は、2時35分を指している。
微笑みながら、そっと、耳を触った。
「デンジさん…あはははは!」
「お邪魔します、ヒカリ」
「デンジさん!いらっしゃい!待ってましたよv」
3時より少し前にデンジさんはやって来た。
パフェの盛り付けも大体終わった、丁度よい時。
チョコはまだ固まり終わってないけれど、
きっと、パフェが食べ終わった頃に丁度良い風になっているだろう。
味見したら、髪の毛が混ざってる事も全然感じなかったし、大丈夫。
「ヒカリ、指どうしたんだ?」
「ちょっと怪我しただけですよー。そんな事より、どうぞ!」
「うわ、美味そう!さすがヒカリ、パティシエ並みだな!」
「そんな事ないですよ!…でも、嬉しいです」
「じゃ、早速」と、デンジさんは食べ始めた。
ああ、早くあたしの一部を食してくれないかしら
そう、そのまま…それを食べて
「ん!苺アイス美味いなー。なんか酸味あるし」
「うふふ、とっておきの隠し味を入れたんですよ」
「マジでー?何入れたんだよ?」
「秘密です♪」
よかった。
美味しいって言ってくれたことも嬉しいけど
あたしの血液が、デンジさんの身体に入っていった。
この嬉しさは何にも変えられない…
好きな人の一部になることがこんなに嬉しいなんて、
考えたこともなかった。
指の傷みも忘れるほどに、幸福な気持ちなの…
「ふぅ、ご馳走様!美味かったから超早く食っちまったよ」
「いえいえ。チョコも作ったんですけど、食べます?」
「食べる!」
「じゃあちょっと待ってて下さいっ、まだ固まってないんですよー」
「そっかー。楽しみだな!」
ニコニコしたデンジさんの笑顔が眩しい。
もう、デンジさんが好きで、どうしようもない。
好きで好きで好きで好きで、あたしのものにしたくって、
だから、邪魔者は葬り去りたくって、
あの女を消してしまいたくて、
デンジさんは、あたしの、ものって、最初から決まっていて、
あたしは、デンジさんが、大好きで。
「あ、そだ、ヒカリ…ちょっと相談してみてもいいかな?」
「え、はい!なんですか?」
「あのさ、もうすぐミカンの誕生日だから、なんかあげようと思ってんだけど…
女の子の好きなものってよくわかんないから、教えてくれないか?」
「……………………」
「…ヒカリ?」
「…あっ…はいっ!女の子の欲しがるようなものですか?」
「そうそう。ヒカリ女の子らしいからなんかわかるかなって思って。」
「うーん、そう、ですねぇ…」
デンジさん、あの女にプレゼントあげるんだぁ…
まぁ、お友達だもんね、普通、よね…
でも…許せない。
ゆるせないゆるせないゆるせないゆるせ、ないよ……
いつも、デンジさんからのプレゼントはあたしだけの特権だったのに。
なんで、あの女が現れたの?
なんで、デンジさんに近寄ったのよ?
どうして、あたしの邪魔するの?
あなたがいなければあたしとデンジさんで幸せに過ごせていたのに。
あなたみたいな、とんだ邪魔が入って。ゆるせない。
神様が、デンジさんが許したって、あたしが許さない。
蛆虫は、消えなさい。
デンジさんの前から、消えなさい…
「あたしは、可愛いアクセサリーとかいいと思いますけど…」
「そっかー。でもミカンってどんなのつけんのかな?」
「あんまり、つけてる所見ませんね?」
「確かに。あんまりつけないのかな?」
「だったら…何か、日常で使えるものとかいいんじゃないですか?」
「なるほど。ありがとうヒカリ!やっぱお前に聞いて正解だったな!」
「あはは、お役に立てたなら嬉しいです。」
あの女は許せないけど、デンジさんの役に立てるのは嬉しい。
結果的にあっちを協力してる事になるのかもしれないけれど、
デンジさんの言葉は無視できないもの…
ねぇデンジさん、あなたは気付いていますか?
あの鳩時計、デンジさんと選んだものですよ。
それに、
あなたに貰ったピアスを、いつもつけていること。
この指の傷は、あなたにあたしの一部をあげる為に負ったこと。
あたしは、ずっと、あなたを愛していること。
あなたに出会ってから、ずっとあなただけを想い続けていた事。
知っていますか?
あなたが好きで
なにも考えられなくて
例えばね、、
画用紙に、想いの全て書き出しても
好きだってことを、一面に書き綴っても
気持ちが、どんどん溢れ出していって、止まらないの。書き切れないの。
この、あたしの気持ち、わかってくれますか?
デンジさん…
to be continued...